#14_ニューヨークのとけない魔法(岡田光世)

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

話しの中からぽっと出る英語のフレーズにまつわる短編集。とてもおもしろい。

僕もたった2週間ではあったがボストンで過ごして、地下鉄が急に急行になる(僕の場合は急に終着駅までいってしまう)とか同じようなエピソードがあり、また仕事以外で人と接することでいい思いもしたし、落ち込んだこともあったなと思い出す。

最高に気持ち良かったのは、その急に終着駅まで行ってしまった駅の券売機で小額のお釣りが出ないので、切符が買えないでいる黒人に「両替しようか?」と言って、両替して上げたときに感謝されたこと。悔しかったのは、フェインウェイパークの見学でガイドのジョークに全く笑えなかったこと。

自分の考え方と同じだなと思った作者のあとがき。英語はまだまだ知っているとは言えないけど。。

英語を知っていてよかった、と私は心から思う。そのおかげで、世界は何倍にも広がった。だが、英語がうまく話せなくても、心が柔軟であることが何よりも世界を広げてくれる。