長い一日、ボストン着

5時半起床。長い一日の始まり。

ここ数日の寝起きの悪さの原因は何となく分かっていたがやはり花粉症だ。目が痒くて仕方がない。しかし、それも明日には開放されるはずだ。

シャワーを浴びて、寮の朝食を食べて、予約のタクシーで出発する。今朝の冷え込みはボストン仕様の服でも耐えられない寒さである。

セントレアに9時前に到着。エコノミーも含めて誰もいないデルタ空港のカウンターでチェックインを済ませ、wifiを借りて、両替を済ませてもまだ9時半でフライトまで3時間。

関空から中国に行った時よりも何もかもがスムーズに進む。

免税店をうろうろしてから、さくらラウンジでくつろぐ。同行者と両替したお金を分けたり、メールチェックなどしてすることがなくなりやめとくつもりだったビールに手を出す。

ここでの少し不味く感じるビール二杯はいいとして、スナック類のおつまみと小さいパン三つはやめておけば良かったとあとで思うことになる。気づけばまわりに日本人はいない。いなくなっていた。

デルタのビジネスシートはタマゴ型のシェルターのようで体を包んでくれるような感じ。席上に置いてある枕などどうすれば良いか戸惑ったが普通に床におけばいいのね。

トイレに行きやすいように通路側を取った。隣は中年の(たぶん)人の良さそうな(たぶん)アメリカ人と思っていたが、後に神経質で怪しい行動をとるおっさんだと分かる。チケットの切れ端で細かい折り紙したり、イチゴを5ミリ角に切り刻んでひとつづつ食べたり。

ほどなくして日本人のCAからコース料理は何にするか聞かれるので、お薦めというチキンを選んだ。隣のアメリカ人は和食を選んでいた。日本人のCAがいてとても安心である。飛行機は定刻にセントレアを飛び立った。ここまで淡々とトラブルなく進む。

飛行機が安定してからは後ろで慌ただしく食事が準備される。初めての長距離フライトで機内での時間がどう流れるのか分からなかったがいきなり食事らしい。半日ずれることがどういうことかフライトまで気にしていなかったけど、現地時間で考えると遅めの夕食を採ってうまく寝付ければいい訳だなと楽観する。

ラウンジで食べていたのでお腹は空いていないが前菜、サラダ、メインのチキンが次々に運ばれる。全く手を付けていなくても持っていかれそうになるのだが、まだ食べるというのはジェスチャーで通じる。

Webではとあるシェフ監修とあり期待していたが、正直美味しくはなかった。前菜に乗っていた寿司は妙に甘ったるく、チキンはパサパサであった。となりの和食が美味しそうだったので帰りは和食だな。残してもいいのだが食い意地がはっているためすべて完食する。こういう時に母校というか母校体育会の食い極魂が蘇る。飲み物はビール2缶、白ワイン1杯。

食後に配られたチーズとフルーツ、ポートワインを当てに機内に持ち込んだ本を読みきる。とある先生の自伝であるが、酔いのまわった頭に氏の教育思想、政治思想が後半畳み込まれる。

ここで現地時間で4時前。気づけばまわりはほぼ睡眠をとっていた。自分も寝るかとデルタ自慢のフラットシートにしてみたが、フラットで傾いているのでズルズル落ちる。両隣二人が入れ替わりに起床。

2時間ほどか寝る。飛行機に乗り込むだけだと花粉症は治ることはなく、寝不足とも合間って目の充血っぷりが半端ない。朝食はシリアルとバナナ。日本茶を気を利かせいて出してもらったが、ここはこれから2週間日本を離れる身として甘えない方が良かったとあとで思う。

定刻よりも早いのではないかと思う時間にデトロイト空港着。ここから夜まで頑張って起きていればいいのだと思うと時差ぼけにはならない自信が出てくる。デトロイト空港の入国審査がラサ空港ばりにやたらと厳しい。

昼食を搭乗口近くのメキシカンで摂る。アボカドのディップはイマイチだが、チキンのタコスはチーズと絡んで美味しい。コロナは日本と同じ。

14時前にボストンへ。この飛行機にはもう日本人はいない。ビジネスクラスの相手をしてくれるのは褐色の大男。ビールを一杯飲んで、ここの2時間は睡眠とした。

ボストン空港からはタクシーでホテルまで。ホテルはかなり遠い田舎町にあるので運転手はそもそも遠回りの高速を使った上にホテル周辺で迷いに迷う。

まあ、別に精算できるからいいけどなと思っていたが、同行者が領収書もらい忘れてしまうという致命的ミス。。110ドル割る2は結構いたい。そして、時々ボストンに出てくるとかはできない距離(金額)であることを知る。。

タクシーでは遠回りしてることや、直前の道案内などスマホの地図が活躍。今回の旅はスマホiPad、モバイルとIT武装は完璧と思われる。

テルチェックイン。同行者が朝食と夕食の時間を聞き漏らしたとして聞き直していたが、普通に仕事の前後に食べられる時間なんだから気にする必要はないでしょ。。

会社へ到着連絡を打ち、実家には電話をして本日の予定のバーリントンモールへ、行きたいのだがホテルの前の道の時点で歩道はない。。ホテルとモールは十字路の南北の位置関係だが、南北のラインは3車線3車線で東西のラインは高速のため下をくぐれるが、高速への乗り場、降り場とであり徒歩では非常に危険。

このモールは食事を摂るのはもちろん、バスの停車駅でもあり、安くボストンに行くのに使用するつもりであったが、使いがたいかも。明日は休みなのでどんな感じか試してみる。

モールではタイ料理。主食に焼きそばと酢豚っぽいのとブロッコリーと鳥肉を炒めたの。酢豚っぽいのの試食から味は良いのはわかっていたが、量が多く油っこいので毎日は控えた方が良いだろう。

こういう食事を経験すると、肥満のアメリカ人が出来上がるのも分かる気がする。2週間もいるのでセーブはしないけど、食べ過ぎもしないようにするつもりです。

と長い一日の終わり。今のところ出会うアメリカ人はいい人だらけで助かる。

明日は普通にボストン観光を予定。