半世紀前

5時半起床。

レンタル中のアリーマイラブを2話見ていたら、8時のバスに乗らざる負えなくなり、急ぎ出社。残り2週間は時間の限りボストンに関する書籍、映画、ブログなどから情報を得ていく。

本日は実験機器使用できないため、久々にあーでもないこーでもないと力づくの計算に挑戦する。2週間後の出張で訪問先のシミュレーションソフトを使えばあっさりいくだろう計算だが、自力でもどうにか目処は立てておきたい。

しかし、ここ1年弱検討しているテーマではいろいろと書籍、論文をあさったが、ほとんどが1960年前後ともう半世紀も前に書かれたものにお世話になりっぱなしである。雑誌に掲載される論文量も今とは比べ物にならないくらい多い。

この学者や技術者がしのぎを削っていた時代に高度経済成長期があったんだなといつも思ってしまう。

80年代以降はそれまでに蓄積された基礎理論をコンピューターに乗せる数値シミュレーションの時代となり、計算の高速化や可視化など作業効率は上がったのだろうが、何となく味気なさを感じる。

容疑者Xの献身では逮捕された数学教師が独房の中でも天井の模様を幾何学の問題に見立てて解いているシーンがあるが、とても好きだ。コンピューターではなくて自分の頭で考えて解を導き出す飽きることのない崇高な行為だ。

という訳で、たまには右手にペンを持って髪を掻きながら裏紙に数式を書き散らす日も悪くないなと思っている。できれば解が導ければ最高なんだけど。。